informationお知らせ✳️09.09.2025更新✳️
VDP各付けと従来のドイツワイン法での各付けについて
*今回はちょっと真面目な話を。。。
先日、ビュルツブルクのビュルガーシュピータールやラインガウのヨハニスベルクに行く機会があり、そこでちょっと話をしていて、
来年から始まるVDP各付けについての話になりました。こういうマニアックな話題について興味あるかどうかわかりませんが、聞かれる事もあるので簡単に書いてみます。
まず前提として、
いまドイツワイン業界では、従来のカビネットやアイスワインといった糖度によるドイツ法での格付けから、ブルゴーニュのように畑自体を特級畑(グロースラーゲ)や1級畑(エアステラーゲ)というようにVDPが格付けしていこうという流れがあり、2026年よりスタートする予定です。
ここで問題になってくるのは、従来の伝統的な特級畑がそのまますべて特級畑になるなら問題はないのですが、必ずしもそうではなく、
1級畑→特級畑になるケースもあり、また逆に従来は特級畑として扱われていたのが1級畑に格下げになるケースもあり、なかなか微妙な問題を含んでいます。
また正式に施行されたら書いていこうかと思います。
ちなみに、先日ビュルガーシュピタールで聞いた話では、ビュルツブルクで有名なSteinの畑はSTEIN-HARFE(シュタイン=ハルフェ)」と「STEIN-BERG(シュタイン=ベルク)」以外はErste Lage(*以後ELと表記)に分類されるそうです。
理由としては、Steinの畑は大きすぎて品質のばらつきが大きいために細分化して格付けをするという方針になったそうです。
また、ラインガウ地域は特級畑は基本的にはそのまま維持だが、
中にはかつては特級扱いの有名畑たとえば、Lorcher KroneやLorcher Schlossbergなどの有名畑がそのままELにとどまったケースもあるといっていました。
上がる方は良いですが、下がってしまったところの畑を持っているワイナリーは当然不満があるらしく、ちょっともめているそうです。。。なかなか難しいですね。